こんにちは。
大原製菓原料です。
夏は祭りが多くある季節ですね。私もいろいろなお祭りに行くのは大好きです。
日本では古くからおこなわれているこのお祭りですが、旧暦の暦によって日にちを決めているところが多いようです。そのため今でもニュースでは、「今日は旧暦の~」というフレーズをよく耳にします。
和菓子も年中行事・祭事に従って作られたものが多いので、旧暦の影響は大きく受ける伝統食品です。
そこで、今回はその旧暦、について少しご紹介いたします(細かく記すと難しいので簡単に・・・)。
日本の旧暦は太陰太陽暦で、天保暦にあたります。
太陰暦は、月の朔望にあわせて、暦月の1ヶ月を約29.53日(29日
or 30日)として、1年を約354.367日としています。そこで、3年に約1回、19年に7回、閏月をいれることで、暦と季節のずれを調整したものが太陰太陽暦です。
したがって、太陰太陽暦は1年が約354日で、19年のうち7年は閏年で1年が約384日となります。
この旧暦の月名を決定する要素として、二十四節気、という名称があります。
例えば「立春」「立冬」などで、これがよく聞く「暦の上では・・・」、という言葉で今でも聞く機会もありますね。
七夕を含め、五節句やお盆などは本来は旧暦のものです。
しかし、旧暦と新暦では1年の長さが違うため、旧暦と新暦の日付の対応は毎年かわります。
本来の旧暦にあわせると新暦では毎年違う日に五節句やお盆をやることになるため、明治政府は日付をそのまま新暦にした日(例えば旧暦7月7日ではなく新暦7月7日)に五節句やお盆をやることを推奨しました。
ただ、これでは本来の旧暦の該当日よりも20日〜50日くらい早くなることも出てくるため、新暦の日付で1ヶ月遅らせた「月遅れ」で行事を行なう地域もでてきたようです。
これが今でも継承されていて、月遅れの七夕祭り・お盆、などの名称で祭りが行われています。
文章だけで記載すると少々難しいですね。
あまり難しく考えず、夜空を見上げて「新月なら1日」・「満月なら15日」、というのが旧暦のスタンスです。二十四節気は現在の太陽暦と同じ太陽の動きを基準とするので、毎年ほぼ同じ日にちになります。
旧暦の日にちが記載されているカレンダーもまだ見かけますので、まずは興味を持って見てみると、周りで行われている行事が意外と伝統深いことに気付くかもしれませんね。
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